基礎代謝と冷えの関係

女性の場合、代謝と関係のある事柄のなかでよく聞くのは、冷え症や低体温などではないでしょうか。実は、この「冷え症」や「低体温」というのは、私たちが一日に消費するエネルギー量の中で7割がた占めている「基礎代謝」の働きと密接な関係があるのです。みなさんは、自分の平熱をご存じでしょうか?日本人の平均的な体温は36.89℃と言われています。「高いなぁ」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。

しかし、この36℃台の平熱というのは、私たちの体内の酵素の働きを活発にしてくれる温度でもあるのです。また、皮膚からの放熱量も大きくなるため、放熱のための消費エネルギーも大きくなるのです。逆に体温が低下したり、低体温と言われる35℃台の体温では、酵素の働きだけではなく、免疫力なども低下し、気付かないうちに病気に掛かりやすい体になっていることもあります。平熱の「たかが1度」ですが、この「1度」の違いで代謝率は10%以上もダウンすると言われています。

低体温かもと思われた方は、まずは自分自身の平熱を知ることから始めましょう。人間の体温は一日の中でも変動があり、起床してから徐々に上がり、夕方頃が一番高くなり、就寝時間に向かい下降していきます。私たちの体温は一般的にこのような変動があるため、平熱を測る場合は、測定する時間を決めておき(起床時、午前、午後、夜など)その平均の体温を割り出すようにしましょう。もし、自分が平熱36度以下の低体温だった場合は、まずは原因を考え、改善していく方法を考えましょう。